以下に、トーンカーブを示しながら説明します。(グレーの山型グラフはヒストグラムです。)

「明るさ」(Brightness)を40に明るく設定すると、ハイライト部は固定されたまま、シャドウ部が明るくなります。白トビも黒ツブレも起こりません。但し、コントラストは低下します。

「明るさ」を暗く設定すると、シャドウ部は固定されたまま、ハイライト部の明るさが減少します。白トビも黒ツブレも起こりませんが、コントラストは低下します。
Image Analyzer の「明るさ」の調整では、白トビ、黒ツブレは起こりません。
次に、「ガンマ補正」のトーンカーブを見せます。Pixia の「明るさ」のトーンカーブと同じです。

ガンマ補正の場合は、ハイライト部もシャドウ部も固定されているので、白トビも黒ツブレも起きません。「明るさ」を調整するのに、上のようなトーンカーブを使うのが良いのか、ガンマ補正を使うのが良いのか分かりませんが、今後、色々な画像でテストして見ます。この2種類のトーンカーブのパターンは「トーンカーブ」で「明るさ」を調整するのに参考になると思います。

次に「コントラスト」の「トーンカーブ」を見てみましょう。

「コントラスト」を強くすると、標準的なS字型カーブになります。Pixia の「コントラスト」トーンカーブと同じです。

「コントラスト」を弱くすると、一般的には、逆S字型カーブが適用されることが多いのですが、このソフトでは、ハイライト部が下がり、シャドウ部が上がることによって、トーンカーブの勾配が寝ています。これも、どちらが良いのか検証したいと思っています。
以上で、「明るさ」「コントラスト」と言っても、色々あることが分かったと思います。
この講座で紹介するソフトでは、ViX, JTrim, Irfan の「明るさ」「コントラスト」は、微調整の場合は使用しても良いが、過度の調整は問題があると言えそうです。
Pixia の「明るさ」は「ガンマ補正」で、「コントラスト」はS字型カーブですから、問題なく使えます。
また、「トーンカーブ」を使いこなして、「明るさ」「コントラスト」を調整できるようになれば画像レタッチも一人前になったと言えるのではないでしょうか。
今回の講座で紹介するソフトの中では、Pixia だけがトーンカーブを持っていますので、練習できます。
なお、Image Analyzer などの画像レタッチフリーソフトは、講座終了後も順次、ホームページ、メルマガで紹介してゆく予定です。